入れ歯(義歯)

入れ歯(義歯)について

歯を失ったときの選択肢

入れ歯は、歯を失った際に天然歯に代わる人工の歯です。義歯とも呼ばれる装置で、大きく分けて「総入れ歯」と「部分入れ歯」の2種類があります。

また、歯を失ったときの選択肢としては、入れ歯のほかブリッジやインプラントなどがあります。当院では、それぞれの治療法のメリット・デメリットを踏まえた上で、患者さんの症状やご希望に合う最適な治療をお選びいただけるようご提案しております。

「はじめて入れ歯を作ろうかと考えている」という方はもちろん、「いま使っている入れ歯が合わない」という方も、お気軽に当院へご相談ください。幅広い選択肢の中から、心から納得できる治療を一緒に考えていきましょう。

「よく噛める」ことによる効能

お口のことだけはない利点

毎日の食事をしっかりと噛んで楽しめることは、食べ物がより美味しく感じられたり、胃や腸の負担を軽減できるだけでなく、全身のさまざまな健康面においても良い効果が期待できることが分かっています。

病気の予防や健康維持

よく噛んで食事をすると、お口の中の唾液の分泌を促すことができます。この唾液には殺菌作用や、発ガン物質など体に有害なものを対外に排出するなどの働きがあり、病気の予防や健康維持にもつながります。

脳の働きを活性化

よく噛むことによる顎の動きがポンプのような役割を果たし、血流が良くなることで脳の働きを活性化したり、心臓の働きを助けてくれるとされています。また、厚生労働省の統計データによると、アルツハイマー患者のほとんどが歯が無くなっていたことも分かっており、口腔内の環境と深い関連があると考えられています。

入れ歯をお作りした後の
サポートもお任せください

ご自身にぴったり合う入れ歯をお作りした後は、清潔な状態でより長持ちさせるために、適切なメインテナンスを行うことが重要です。

ご自宅での入れ歯洗浄剤などを用いたケアとともに、少なくとも半年に1回は当院での定期検診にお越しいただくことをおすすめしております。

専門的なクリーニングで隅々までキレイにし、入れ歯に合わない部分があれば裏打ちをして調整するなど、よく噛める入れ歯を維持できるようしっかりとサポートしておりますので、どうぞご安心ください。

部分入れ歯の種類と特徴

バネのある部分入れ歯
/レジン床義歯(保険治療)

両隣の歯にバネを引っ掛けることで、部分入れ歯を安定させる仕組みの装置です。

保険診療で利用できる素材は限られており、総入れ歯・部分入れ歯ともにレジンというプラスチック素材の装置となります。

メリット

● 保険適用の治療のため費用が安い

デメリット

● バネの部分が金属製のため、口をあけた際に目立ちやすい
● 土台となる歯に負担がかかり健康な歯の寿命を縮める可能性がある

バネのない部分入れ歯
/ノンクラスプデンチャー
(自費治療)

金具のバネを使わない、目立ちにくい入れ歯です。

シリコン素材のため歯茎に当たる部分の負担を軽減することができます。

メリット

● お口を開けても目立ちにくい
● フィット感がある
● 金属アレルギーの心配がない

デメリット

● 過度な衝撃や噛み合わせにより装置が壊れる場合がある
● 自費診療(保険適用外)のため比較的高価

総入れ歯の種類と特徴

土台がプラスチック製の総入れ歯/レジン床義歯(保険治療)

入れ歯の床(土台部分)が、レジンというプラスチック製の総入れ歯です。

メリット

● 保険適用の治療のため費用が安い

デメリット

● 厚みがあり熱の伝わりにくい
● 装着時の違和感が比較的大きい

負担の少ないシリコン製の入れ歯
/ノンクラスプデンチャー
(自費治療)

シリコン素材のため歯茎に当たる部分の負担を軽減することができます。

メリット

● クッション性があり噛み締めやすい
● 見た目が自然
● シリコンで吸着するため残存歯への負担を軽減できる
● 金属アレルギーの心配がない

デメリット

● 厚時間経過とともに変色する場合がある
● 温度変化に弱いため変形に注意がいる
● 自費診療(保険適用外)のため比較的高価

つけ心地の良い金属製の入れ歯
/金属床義歯(自費治療)

入れ歯の床(土台部分)に、金属を使用した総入れ歯です。軽くて生体親和性に優れた金属(チタンまたはコバルト)を材料にしたものを取り扱っております。

メリット

● 熱の伝わりがよく食事もより楽しみやすい
● 装着時の違和感も比較的少ない
● 身体に優しい金属のため金属アレルギーの心配が少ない

デメリット

● 自費診療(保険適用外)のため比較的高価